舞台と物語に恋しているダンボの日記です。皆様に楽しいこと、幸せなこと、笑えることがたくさん降り注ぎますように!


by dumbo-kakeru

2009年 12月 25日 ( 2 )

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♪ミュージカル、「宇宙となかよし」の脚本をぼちぼち書いていますが、なかなか難しいのです。
全然進まない…インドにすらなかなか行けません…

私の実力が足りないと言ってしまえばそれまでですが、「読み物」として面白いQさんの原作と、
舞台になった時の面白さはきっと違うところにあるんだな〜とあらためて感じてます。


面白いのは、原作でチョイ役だった登場人物を膨らませた方がいいなあ、と感じることがあることです。
原作であまり出てこないリエコの彼氏のアキラくんですが、舞台ではかなり重要な役になるかもしれない、と思ったりします。

でも、リエコとアキラの関係を創るのがこれまた難しいんです…
当然ですよね。男女の関係なんて、実生活でも難しいんですから…

今日はふと思い立って、リエコとアキラくんのシーンのリエコちゃんを酔っぱらわせてみました。
少しだけ、二人の関係が親密になった気がしました。

そっか、お酒って、物語の中の二人をも親密にしてくれるんだ。
時にはお酒も必要ですね。

私はあんまりお酒飲まないんですが、たまには飲むか!



♪お嬢様「もういや!書くのってどうしてこんなに難しいの!セバスチャン、もう嫌!私やめる!」
セバスチャン「お嬢様、頑張ってくださいまし。セバスチャン、応援していますよ」
お嬢様「私はきっと才能ないのよ。これ以上やっても無駄だわ」
セバスチャン「そんなことありません。セバスチャンは、お嬢様がとっても素敵なものをお書きになれる方だと信じています」
お嬢様「あなたが信じてくれても、なんの保証にもならないのよ!ねえ、ハッキリした証拠を見せてよ。私が『書ける』っていう目に見える証拠を!」
セバスチャン「お嬢様が『書ける』っていう証拠でございますか…困りましたねえ」

(その時、お嬢様のペットの「かける」がやってくる。ビションフリーゼという種類の犬である)

セバスチャン「おお、そうです。ここに動かぬ証拠があらわれました。かける君です」
お嬢様「どういうこと?」
セバスチャン「この子に『かける』という名前をお付けになったのはどなたでしたっけ」
お嬢様「この子を私にくれた、ビションフリーゼのブリーダーさんよ」
セバスチャン「そうでございましょう。お嬢様は何もされてないのに勝手に、ブリーダーさんによって「『書ける』と命名された犬がお嬢様のところにいらっしゃった。
それこそ、お嬢様が『書くことのできる方』だという、何よりの証拠じゃないですか」
お嬢様「そんなの偶然よ。それに『かける』というのは『書ける』という意味じゃないわ。もともと走る、つまり『駈ける』っていう意味だったのよ」
セバスチャン「いいじゃないですか、そんな固いことおっしゃらずに…」

(その時、お嬢様のペットの「とげる」もやってくる。サイカニアという種類の恐竜である)

セバスチャン「おお、ここにもまた動かぬ証拠があらわれました。とげる君です」
お嬢様「どういうこと?」
セバスチャン「この子に『とげる』という名前をお付けになったのはどなたでしたっけ」
お嬢様「この子を私にくれた、お髭がくるんとした王様よ」
セバスチャン「そうでございましょう。お嬢様は何もされてないのに勝手に、お髭がくるんとした王様によって『とげる』と命名された恐竜がお嬢様のところにいらっしゃった。それこそ、お嬢様が『書くことのできる方』だという、何よりの証拠じゃないですか」
お嬢様「え?ちょっと待って。百歩譲って『かける』はまだわかるけど、『とげる』がどうして証拠になるの」
セバスチャン「『とげる」は『何かをやり遂げる』の『とげる』なんです。かける君が来た後にとげる君もお嬢様のところにいらっしゃった。つまりですね、かける君ととげる君がそろったってことは、お嬢様はちゃん『書き遂げる』ことのできる方なんでございますよ!」

(自分の発見に鼻高々のセバスチャン。でもお嬢様は不満そう)

お嬢様「そんなの偶然よ。それに『とげる』というのは『遂げる』という意味じゃないわ。もともとトゲトゲがいっぱいある恐竜だから、そういう名前がつけられたのよ」
セバスチャン「お嬢様、疑い出したらきりがありませんよ。お嬢様のお悪い癖は、時々目に見えないものをお信じにならないところです。
そんなふうに、とっても大切なものの存在を疑わないようにお気をつけてくださいね。
たとえば…お嬢様に降り注ぐ、目に見えない愛とか、お嬢様を応援してくださっている方々からの、目に見えないパワーを疑わないように…。
それらは目に見えないけど、確かに存在するんです。お嬢様だって、それをちゃんと感じておられるはずですよ。

お嬢様「セバスチャン…」セバスチャン「神様は、お嬢様がちゃんと『書き遂げる』ことのできる方だというメッセージをくださっている。そういうふうにセバスチャンは感じますよ。
もっとも証明する術はありませんけどね」

(お嬢様は、かけるのふわふわした身体と、とげるのトゲトゲした身体を交互になでながら何かを考える。そして決意したように顔をあげる)

お嬢様「わかったわ。私、頑張ってみる。私に降り注ぐ愛とか、パワーと同じように、私が『書き遂げることができる』っていう神様からのメッセージも存在するって信じてみる。ようし、もう一回机に向かうわ!」
セバスチャン「素晴らしい!それでこそお嬢様!」
お嬢様「じゃあセバスチャン、私の部屋にチョコレートを…」
セバスチャン「はい、すぐにお持ちします(去りかける)」
お嬢様「待って!やっぱりミロにするわ。ミロをそのまま食べるの、けっこう気に入っちゃった」
セバスチャン「…お嬢様」

(お嬢様は机に向かう。セバスチャンは嬉しそうに去っていく。
机の横で、かけるととげるがジャレはじめる)

お嬢様「こら!かける、とげる、ケンカしないの!」

(こうして、お嬢様とセバスチャンとかけるととげるのクリスマスの夜は更けていくのでした)
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by dumbo-kakeru | 2009-12-25 22:00
♪クリスマス・イブ。お屋敷の台所にて…

お嬢様「セバスチャン、何やってるの!」
セバスチャン「…はっ」

(スプーンで何かを食べながら振り返るセバスチャン)

お嬢様「あなた何食べてるの?その粉状のものは…まさか…まさか…」
セバスチャン「お嬢様、申し訳ございません!」
お嬢様「またあなたは私の言いつけに背いたわね!やめなさいって言ったのに!」
セバスチャン「申し訳ございません!お許しください!私は…私は…『ミロ』を『そのまま』食べるのがどうしてもやめられないんでございます!」

(セバスチャンがスプーンで食べていたのは粉のままの「ミロ」だった)

お嬢様「ミロは牛乳に溶かして飲む飲み物よ。そのまま食べるものじゃないわ」
セバスチャン「ですがお嬢様、この食べ方がなんといっても最高なんでございます。一度騙されたと思ってやってみてくださいませんか?!」
お嬢様「いやよ!誰がそんなジャンキーな食べ方をするもんですか!」
セバスチャン「またはアツアツのバタートーストに、ミロを『そのまま』振りかけて食べるのも絶品でございます。明日の朝食にでもぜひ…」
お嬢様「いやよ!いやったらいや!」

(お嬢様、そっぽを向く。深く傷ついた様子のセバスチャン)

セバスチャン「私はずっと、お嬢様を大事にお育てしてきました。中でも私が一番気を使いましたのは、お嬢様が『世間の常識にとらわれず、自分の価値観に自信を持つ』女性になっていただきたい、ということでした。ですから…」
お嬢様「ですから何よ」
セバスチャン「お嬢様が板チョコを『わざわざ』電子レンジで溶かして召し上がっていらっしゃるのを見た時は感動いたしました。
世間の方がパリっとした板チョコを好まれる中、お嬢様だけは、『わざわざ』溶かしたチョコレートをお召し上がりになる。これぞまさに『自分の価値観を大事にされる女性』だと思いました」
お嬢様「溶かしたチョコレートをビスケットに付けて食べるのが最高なのよね」
セバスチャン「お嬢様がそうおっしゃいますから、私もその食べ方を試してみました。まろやかなチョコレートと香ばしいビスケットのハーモニー。まさに絶品でございました」
お嬢様「そうでしょう」
セバスチャン「すべての人間にとって一番幸せなことは『あるがままの自分を認めてもらえる』ことでございます。私はお嬢様の『あるがまま』を大切にしようと思ってまいりました。ですから今夜ぐらいは私の『あるがまま』を認めてくださらないでしょうか。ミロを『そのまま』食べることを許していただけないでしょうか?」

(お嬢様、口を閉ざしてそっぽを向いたまま)

セバスチャン「お嬢様!」
お嬢様「…」
セバスチャン「お嬢様…」

(セバスチャン、涙ぐむ。その時お屋敷の呼び鈴が鳴る)

セバスチャン「はい…ただいま…」

(セバスチャンは玄関に向かう。帰ってきたセバスチャンは、大きなケーキの箱を抱えていた)

セバスチャン「お嬢様。クリスマスケーキが届きました。今夜はクリスマス・イブだったのですね。すっかり忘れておりました。
今夜は恋人たちが愛を語り合う聖夜です。こんな大切な夜に、『ミロ』ごときで取りみだした私が大人げのうございました。
本当に申し訳ございませんでした。
さあ、仲直りいたしましょう。ご一緒にケーキを食べさせてくださいませ。お紅茶を入れてまいります」

(セバスチャン、去ろうとする。お嬢様が口を開く)

お嬢様「セバスチャン、ケーキの箱、開けないの?」
セバスチャン「え?お嬢様がお気に入りのパティシエ、J・L・ムーラン様が創られたケーキですよね。彼のケーキは絶品で、いつも美味しく頂いておりますし…」
お嬢様「いいから開けて!」

(セバスチャン、首をかしげながらケーキの箱を開ける)

セバスチャン「こ、これは…」

(絶句するセバスチャン)

お嬢様「素敵でしょう。今年は特別のブッシュ・ド・ノエルを創らせてみたの。溶かしたチョコレートをたっぷりかけて、上からミロを『そのまま』ふりかけさせたのよ」
セバスチャン「お嬢様…」
お嬢様「私、ミロをそのまま食べるのは気がすすまないけど、ケーキにしたら食べられるような気がするわ。私の大好物とあなたの大好物が一緒になったんだから、世界一、いえ宇宙一の美味しい食べ物になっていることでしょう。さあ、いただきましょう」
セバスチャン「お嬢様…私…」
お嬢様「セバスチャン、メリークリスマス。いつもありがとう。これからも私をずっと見守っていてね」
セバスチャン「…お嬢様…」

(セバスチャン、感激のあまり涙を流す。
どこかから、美しい教会の鐘の音が聞こえてくる)


※ダンボ注1 ミロをそのまま食べるのも、パンにかけて食べるのも、溶かしたチョコレートも、私の大好物です。よかったらやってみてくださいね(笑)

※ダンボ注2 J・L・ムーランさんは、実在するパティシエの方で、私の気功の先生の旦那さまです。阪急曽根駅の近くで「パティスリーJ・L・ムーラン」 というケーキ屋さんをされています。ここのケーキは本当に絶品です!ぜひ行ってみてください! 

皆さま、メリークリスマス!
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by dumbo-kakeru | 2009-12-25 00:21