舞台と物語に恋しているダンボの日記です。皆様に楽しいこと、幸せなこと、笑えることがたくさん降り注ぎますように!


by dumbo-kakeru
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2008年 12月 28日 ( 1 )

年末ですね。
いろいろやることが多くて、バタバタと忙しい気分になってしまいます。

「書く」ことに対する思いはどんどん熱くなっているつもりなのに、「書くこと」に腰を据えて取り組めず、イライラします。
せめて年が変わる前に、自分の決意をブログに書いておきたいと思っていたのですが、その文章もなかなかまとめられずにいました。

そんななか、ほぼ一年前に書いた自分の文章を見つけました。

尊敬している村松恒平さんというライターの方が提唱されている、「言葉のクロッキー」という文章の訓練方法、それを私は4回だけやっていたのです。

誰に見せるわけでもなく書いた文章で、すっかり書いたことを忘れていたのですが、あらためて読んでみるとなんだか面白くて、自分自身がその文章に慰められました。

読んでいただくことを意識して書いていないので恥ずかしいのですが、だからこそ正直に書いているような気がします。

一年前も今も、私の根本は全く変わっていませんでした。
今の私の「決意」の代わりに、コピーさせていただきます。
まずは、自分の「死ぬ瞬間」を想像して書いた文章です。

「死ぬ瞬間」

私は死んでいこうとしている。
この光景は、想像していたものとは違う。家族に見守られながら死ぬのかと思っていたが、なぜか私はたった一人で、仕事場のベッドに横たわっている。
見慣れた風景。本やパソコン。大好きな人たちの写真。毎日見ていたものたちが、私を見守ってくれている。

幸せだった。とても幸せだった。
自分の魂をいっぱいに輝かせて楽しむことに挑戦した人生だった。
この短い日々の中で、私は何回、人を笑顔にすることができただろうか?
きっと誰かが、その数をカウントしていて、もうすぐ教えてくれるのだろう。

数日後、私の体は焼かれる。その炎の勢い、最後の輝きを見るのが楽しみだ。
骨になった私は、次の命の中に溶け込むことができるだろうか?
私が残した言葉は、誰かの心の栄養になることができるだろうか?

遠くの空き地に、花が咲くのが見えた。



…こうやって死ねたら理想だな、と本当に思います。
その日が訪れるのは、あと100年ぐらい先でいいですけれど(笑)

次の文章は、「悲しみ」という課題です。
2001年に私の父が亡くなった時のことを思い出して書きました。

「悲しみ」

父が死んだ。もう会えなくて悲しい。

だがそれよりも、父が死んだという人生の一大事に直面してもなお、悲しみに浸りきることのできない自分を発見したことが哀しかった。
物語を紡ぐことを職業にしている私にとって、フィクションこそが真実で、私生活は偽りだと気づいてしまったことに愕然としたのだ。

心に穴が空き、針先でふと突かれただけで涙が溢れ出す別離の悲しみがある。
そして、その悲しみをどこか他人事としてとらえている自分の人生に対する哀しみがある。

この二つの悲しみ(哀しみ)の総量は一体どれほどの重さになるのだろう。
それは、起こった不幸を全身で感じきることのできる幸せな人が感じる悲しみよりも、多いのか少ないのか。

体に感じる痛みを量りかねているうちに彼は骨になった。
彼が人生で感じたすべての悲しみは、いま煙となって消えたのだ、と思った。



…父が亡くなった時、ほとんど泣かずこんなことを考えていた私は、少し変わっているのかもしれません。
今でも、みんなが楽しんでいるときに冷めていたり、感動すべきときに、冷静にその状況を観察している自分に気づくことがあります。

そんな時は孤独で哀しい気分になって、「みんなと同じように感じているふりをしようかな?」と思うのですが、やっぱり自分に嘘をつくことができないのです。

自分自身に正直になることで、いろんな方にご迷惑をかけることがあるかもしれません。
自分でも時々、「しんどいな」と思うけれど、
やっぱり「物書き」でいたいから、自分の感性にすごく正直でいたいです。

こういう「妙に冷静」な自分は、来年もまだ捨てられないと思います。
私とご縁のある皆様、ごめんなさい。

でも、それと同時に2009年は、「全身で何かを感じきる幸せな瞬間」も、いっぱい訪れたらいいな、と願っているのです(^_^)

2009年、私は少し、変わることができますように。
誰かを笑顔にすることができますように。
私の言葉が、誰かの心の栄養となることができますように!
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by dumbo-kakeru | 2008-12-28 23:41 | 言葉のクロッキー