舞台と物語に恋しているダンボの日記です。皆様に楽しいこと、幸せなこと、笑えることがたくさん降り注ぎますように!


by dumbo-kakeru
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「魅力がある人」とは?

私の所属する劇団とご縁のある、ある医療関係の会社の本社に行かせていただきました。
大阪支店の方々が一年間の出来事の発表をお芝居の形でされることになり、私が脚本を担当していたからです。

それにしてもこの会社は本当に面白い会社です。
演劇や映画創りなど、通常の業務とは全く関係ないことに、すごく真剣に取り組まれているからです。
なんでこんなことをやっていらっしゃるんだろう?不思議な会社だなあ…思いながらも、社長も社員さんも素敵な方々ばかりなので、いつもワクワクしながらお手伝いさせていただいているのです。

大阪の発表をお手伝いするのは去年に引き続き、二度目でした。
今回のお芝居は、「抗がん剤治療をする部屋=ケモルーム」のお話でした。

ある病院の院長が100パーセント治癒力のある抗がん剤を開発するのですが、その抗がん剤では一人しか治療できないため、がん患者たちは、自分こそが生きる価値のある人間だと主張しはじめ…それによって、それぞれが「人生でやり残したこと」に気づきケモルームを後にするというお話でした。

社員さんが演じられるわけですから、もちろん役者さんのように演技に慣れていらっしゃるわけではありません。
そのうえ、かなりシリアスなテーマのお話だったので、「上手く伝わるかな?」と少し心配していたのです。

でも、本番のお芝居は本当に良かったです。
生き方を模索する登場人物と、社員さんたちの一生懸命さが重なって、とても感動的でした。
私だけでなく、見てくださった皆さんにもちゃんと伝わったようです。
毎日の業務で培われた社員の皆さんのチームワークはすごいんだな、と思いました。

そして、社員さんたちがあまりに魅力的だったので、
「魅力があることってどういうことだろう?」
と考えてしまいました。

たとえば、最近出逢ったプロの舞台役者さんで、「この方はとびきり素敵だな」と思った役者さんがいました。
その方はもちろん役を演じてはいるのですが、同時にその方は「自分以外の何者かになろうとしていない」ように見えました。

ありのままの自分をさらけだして、そのままでそこに「存在している」
嘘くさくないから、すべての動きや台詞が「まっすぐ」心に響きます。
すごく力が抜けていて、「全くカッコつけていない」ところが、本当にカッコ良かったのです。

でも、今日の社員さんの中にもそのプロの役者さんと同じぐらい魅力的に見える方がいらしゃったので、本当にびっくりしてしまいました。
結局、技術は大切じゃないのかもしれません。
いろんな意見があるでしょうが、私は「技術より気持ち」だと思います。

「自分以外の何者かになろうとしていない人」に憧れます。
そういう方の言葉や行動は「すべてが真」だと思うからです。
そういう方は、身体の中に「ネガティブなもの」が少ないのだと思います。
だから「自然」に、「自分の中心」に居ることができるのだと思います。

そういう人が大好きだな、私もそういう人になりたいな。と思いました。

この会社の方々は私にいろんなことを教えてくださいます。
今回演出をされた社員の方は、毎日の業務においても皆さんを引っ張る立場の方で、もちろん本物の演出家ではありませんでした。
でも、あらゆる場面での指示が的確なので、それにもとても感動しました。
この方は「部下を想う気持ち」で演出をされているんだと思います。

「演出家の究極の仕事」は、「人を愛すること」なのかもしれない、とふと思いました。
だったら「作家の究極の仕事」は、「自分を愛すること」なのかもしれません。

自分と人とを愛せる人になりたいな。
「真」の表現ができるようになりたいな。

「山本さんは、去年よりタフになりましたね」
と言われたのも嬉しくて、
魂の妹、はるさんと語りあえたのも嬉しくて嬉しくて!
(また語ろうね!はるさん!)
すべてが大満足な一日でした☆彡

お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
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by dumbo-kakeru | 2008-12-04 23:59 | 舞台