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舞台と物語に恋しているダンボの日記です。皆様に楽しいこと、幸せなこと、笑えることがたくさん降り注ぎますように!


by dumbo-kakeru
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エベレストの頂上の恐怖

テレビ番組、「人生が変わる一分間の深イイ話」を見ました。

その中で、登山家、野口健さんの
「エベレスト頂上」というお話が、
夢に見そうなぐらいインパクトがあったので、書いておきます。

エベレストの頂上に到着した時、
野口さんが泣いていたので、関係者は「感激の涙」だろうと思ったそうですが、
実は「下山が怖くて泣いていた」のだそうです。

エベレストは、登るよりも降りる方がずっと危険で、
遭難事故の7割が下山途中に起こっているそうです。

野口さんのお話では、
頂上付近の崖には、過去の遭難者の沢山の遺体がそのまま凍っていて、
避けようがなくて、それを踏み越えて行かないと頂上に到達できないのだそうです。

「あれほどの恐怖は想定外だった」
と野口さんはおっしゃっていました。

野口さんと一緒に登った仲間は、下山途中にパニックになり、
酸素マスクや命綱を自分で外してしまって、
真っ逆さまに落ちていったそうです…

司会の紳助さんが
「そこまでして、なんで登るん?」
とおっしゃっていて、私も本当にそうだなあ、と思ったのですが、
おそらく登山家の方の魂は、その冒険をするためにこの世に生まれてきたのでしょうから、
登らずにはいられないのでしょう。

この話を聞いて私はこんな疑問を持ちました。

「魂が計画してきたことを経験しているのに、どうしてこんな恐怖を味わわなければいけないのだろう?」と…

私は「人生は楽あれば楽あり」だと信じたいと思っています。
ましてや魂の計画を実行していれば、人生はよろこびの連続になるはずだと思うのです。
なのに、エベレスト頂上に到達できるほどの、強い意志と強靭な肉体を持ち、そしておそらく運も人一倍いい方が
頂上付近で恐怖に負けるなんてことは、本当はないはずなのではないかと思いたいのです。

私は登山のことを何も知らないのですが、
おそらく無事、帰って来られた方というのは

「自分は自分の力だけで登ったわけではない」
「偉大な存在が、必ず自分を守ってくれている」
と信じられた方だと思います。

ほんの一瞬でも
「自分は守られていないのではないか」
と思ってしまったら、それは命取りになるのだと思います。

…とは言っても、想像を絶する壮絶な話です。
人間は、こんなにも過酷なことに挑戦できる、偉大な存在なんだな、とつくづく思います。

私も何かの恐怖を感じた時
(主に「書けない」恐怖だと思いますが(^_^;))

エベレスト頂上の風景を想像し、
「私たちはどんな時でも守られているから大丈夫」
と思って、勇気を奮いたたせよう、と思います。
by dumbo-kakeru | 2008-10-27 23:59 | つれづれ