舞台と物語に恋しているダンボの日記です。皆様に楽しいこと、幸せなこと、笑えることがたくさん降り注ぎますように!


by dumbo-kakeru
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素敵だぞ日記(ピッコロシアタープロデュース「真田風雲録」、自分の心に嘘をつかないということ)

♪兵庫県立芸術文化センター中ホールで上演されていた、「真田風雲録」の千秋楽を観せていただきました。
1962年に福田善之さんが書かれた作品で、名作だと聞いていたのですが、この作品に触れたのははじめてでした。
真田幸村とともに戦った真田十勇士を、60年代の学生運動などの世相とリンクさせて描いたもので、
歴史に疎い私には、よくわからない台詞も沢山あったのですが、
なにしろすごい作品であるということはよくわかりました。

はじめてミュージカルの「レ・ミゼラブル」を観た時のような強い衝撃を受けました。

時代の波に翻弄される個人の運命の過酷さ、というものを感じたからだと思います。
今も素晴らしい作品なのですが、60年代に上演された時は、もっともっと共感を得た作品なのだろうな、と思いました。

作品自体のエネルギーもすごかったし、役者さんも素敵でした。
とくに、以前共演させていただいた、坂口修一さんや、尼崎ロマンポルノの森田真和さんと堀江勇気さんがめちゃくちゃ輝いていらっしゃったので、
本当に嬉しいやら悔しいやらで
「私はいったい何をしているんだ!こんなことしてる場合じゃない!!」
と大興奮して、しばらく芸文センターの周りをうろうろさまよってしまったぐらいです(笑)

この作品の脚本家、福田善之さんのことは、以前から知っていました。
私の好きな作品、春風ひとみさんの一人ミュージカル「壁の中の妖精」を書かれた方だな、と認識していたからです。
でも今日あらためて作品を観て、何か感じるものがありました。

たぶん、今の私にとって、福田さんの作品に触れることはすごく大切な気がしたのだと思います。
もしかしたら、探していたもののヒントをくださる方なのかもしれません。
なぜか、かなりいい予感がするので、福田さんの他の作品にも触れてみようと思います。


この作品を今あらためて上演してくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。


♪お嬢様「この作品の中に出てくる猿飛佐助は、人の心が読めるという設定だったのよ。

だから、いつも一人ぼっちなの。
誰もが隠しておきたい心を持っているのに、佐助はそれを読んでしまうから、
みんな彼から離れていくのね。
彼のことを愛したお霧も、最後は彼から離れてしまったわ。

でも私は、もし自分の好きな人が、そんな能力を持っていても、
嬉しいと思いたいの。
その人の前では、すべてをさらけ出すしかないわけだし、
自分に嘘をつかなくてすむのでしょう。
それは本当は、とっても幸せなことなんじゃないかしら。
どう思う?セバスチャン」

セバスチャン「お嬢様はお幸せですよ。そんなふうに思えて。
世の中の人々のほとんどは、自分の心に何かしら嘘をついていることを自覚しているんじゃないでしょうか
そうじゃないと生きられないのだと思いますよ」

お嬢様「あら今も?セバスチャン、今も嘘をついているの?」
セバスチャン「今は…そうですね。確かに嘘はついていませんね…
お嬢様と一緒にいると、私は嘘をつかなくてもすむのかもしれませんね。本当にありがたいことです!」
お嬢様「でしょう!私は実はすごいのよ」

セバスチャン「でもお嬢様、私たちは、まだまだ知らない自分を奥に秘めています。
これからどんどん違う自分に出逢うかもしれません。
そうなった時に、以前の自分にこだわり続けてしまうことも『嘘をつく』ことなのだと思いますよ」

お嬢様「大丈夫。もしそうなっても、私とセバスチャンはお互いに変化しつつも、嘘をつかない関係でいられると思うわ」
セバスチャン「そうですね。私たちの関係は、そういう、とっても珍しいことが可能な組み合わせなのかもしれませんね」
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by dumbo-kakeru | 2010-02-22 00:03